葉酸のはたらき

葉酸(ようさん)という栄養素があります。これは、特に妊娠に欠かせない栄養素として良く知られている存在ですね。水溶性ビタミンの中で、ビタミンB群に属する栄養素ですが、実はとても大切なはたらきをするものなのです。

 

葉酸は、身体の中で代謝に関わり、からだを発育させる分野で必須の栄養素です。

 

たんぱく質や核酸といった重要な物質の合成に関わり、細胞そのものを生産したり、古くなった細胞を分解して再生したりしています。細胞が生まれ変わるために必要とされる栄養素と考えてください。

 

また、赤血球も作り出すはたらきがあるので、造血ビタミンとも呼ばれています。

 

先ほど核酸を合成するといいましたが、核酸というのがDNAやRNAを指しています。
つまり、ひとそのものを作り出す遺伝子の情報に深く関わっているということですね。

 

これこそが、赤ちゃんを育てていく上で欠かせないと言われる所以でもあります。遺伝子の情報を守って、そしてその設計図通りに新しいからだを作っていくために一番中心となる部分が葉酸によって支えられているのです。

 

妊娠中の身体やお腹の赤ちゃんにはもちろん、出産を終えたお母さんにも授乳中の赤ちゃんにも必要な要素であり、これから妊娠を希望している女性にとっても、必要不可欠な必要栄養素です。

 

あまり馴染みのなかった栄養素かもしれませんが、2002年になってようやく母子手帳にも葉酸に関する情報が掲載されるようになりましたので、徐々に正しい認識がされるようになってきています。